ABC分析の逆転の発想。ちょっとロングテール的

今日はちょっとした機会でCIOコンファレンス2007という催し物に行ってきました。
今の僕には立場や目線が違いすぎるのか,あまり心に響く講演はありませんでした。

ちょっと印象に残ったのが,株式会社リコーの方が講演で言ったABC分析のお話。ABC分析と言っても,よく用いられる販売管理や在庫管理に関しての話ではなく,社内の業務効率化やコスト削減に関してABC分析を用いた場合の話。


ABC分析というのは,「全体の中で重要な部分は10〜20%である〜・・だから,そこを重点的に対応せよ。」というような理論である。この理論を用いてリコーの方は,社内の業務を効率化したりコストを削減するときは,AやBの部分を対象にするのではなくCを対象にしたら良いと言った。なぜ,重要なAやBではなく,Cを対象にするのかというと・・


AやBを効率化・削減するのが良いことは分かりきってる。けど,それが難しいからこうして大きな割合を占めている。AやBを対象にするのではなく,簡単に処理できるCの部分をたくさん効率化・削減することで,AやBを処理するのと同じくらいの効果が期待できる。


だからだそうだ。

これってまさしく,ロングテールの考え方ですよね。逆転の発想というか。


かつてSCM(サプライチェーンマネジメント)という言葉が流行し,多くの製造業などが多額の資金を投入して取り組んだというが,リコーはSCMを効果的に実践し,今もなおその取り組みを効果的に実践している会社らしい。いい年をしたおっちゃんだったけど,なかなか良い話が聞けました。