連想グラフ(GraphGear)で日本語を使用する方法

前にこのブログで,「連想グラフのソースを読んでる」というエントリを書いたが,このエントリで紹介したオープンソースの連想グラフ”GraphGear”では,デフォルトでは日本語が使えないらしい。ということで,日本語を使う方法をご紹介。


この GraphGear は,決められたフォーマットで設定ファイルを記述すれば,Flash を編集できない人でも連想グラフを作成することができる。ところが,この設定ファイルに日本語を書いても,連想グラフにはまったく表示がされないのだ。


何で日本語が使えないのか?Flash ではムービーの再生中に動的に文字を変えたい場合,ダイナミックテキストというのを使う。このダイナミックテキストは実は,ブラウザに入っていないフォントを使うときは,そのフォントを swf ファイル内に埋め込んでやらないといけない。なので,日本語を使うためにはGraphGear のソースファイル(.fla)を開いて編集する必要がある。


フォントの埋め込みに関する解説が Adobe のホームページに用意されている。こちらも一度読んでおくと良い。
http://livedocs.adobe.com/flash/8_jp/main/wwhelp/wwhimpl/common/html/wwhelp.htm?context=LiveDocs_Parts&file=00001430.html


編集方法はそんなに難しくない。そして2通りの策がある。

1. 該当するダイナミックテキストのフォントを”MS ゴシック”のような一般的なものに変える。
2. フォントを埋め込む。

[追記 2007/11/26 22:00]あれ?1の方法が今うまくいかない・・・。
[追記 2007/11/26 23:00]何かダイナミックテキストの "content" のところマスクがかかってる。このマスクを外せば,フォント埋め込まなくてもOK。

のどちらかだ。


フォントを埋め込む方法について解説を用意してみたので,試す方は参考にしていただきたい。ちなみに,ここでは埋め込む方の方法を解説するが,フォントを埋め込むとパブリッシュした後にできあがる swf ファイルのサイズがでかくなるのでフォントに特にこだわりがないのであれば,一般的なフォント(MS Pゴシックなど)にしておくのが無難。


1.まず,ライブラリから "Node" という名のシンボルを選択して編集画面を開く。


2-1.図の矢印で示した部分に,"content" というダイナミックテキストがある。これを選択する。


2-2.ダイナミックテキストは,図のように "Layer 2" の部分をクリックしても選択できる。ロックがかかっている場合があるので,ロックがかかっていないは注意しよう。


3. "content" を選択したら,下のプロパティを見て欲しい。プロパティの右のほうに「埋め込み」というボタンがあるのが分かるだろうか。これをクリックすると,別のウィンドウが表示される。表示されたウィンドウの中から,埋め込む文字種を選択して OK を押せば完了だ。あとはパブリッシュすれば良い。※フォントを変えることで日本語を使用する場合は,ここでフォントを選択すればよいだけ。



少々,見づらい画像があったかもしれませんが,お分かりいただけたでしょうか?余談ですが,ライブラリ内の NodeBG というシンボルを編集すれば,関係グラフのノードの形を変えることも可能です。設定ファイルを記述するだけでお手軽に使える GraphGear ですが,少し頑張ってオリジナルの関係グラフを作ってみるのもおもしろいかもしれませんね。