この1年を振り返って思うことの覚え書き

1年を振り返るにはまだ少し早いかもしれないけど,少し思うことがあったので覚え書き。


この1年間を振り返ると、トライすることの多かった1年だったと思う。狭い世界観を少しでも広げるべく、色々なことに手を出した。学生によるベンチャー企業に初期メンバーとして参加,インターネットサービスわらたまの開発,Mash up Award 3rd への応募,論文発表会への参加・・。


計画通りにすべてのことにトライしていけたかと言うと全然そんなことはなく、反省することがめちゃくちゃ多い。色々なことに同時に手を出したせいで破綻しかけた(した?)こともあったし,思うような結果を出せなかったことも多かった。


成長したいという一心で過ごしたこの1年で,僕はある2つの考えを自分の中で得た。

・目的と手段を明確に区別して考える

・物事にはフェーズがあって,自分のフェーズを正確に捉えて地道に努力する


まず,「目的と手段を明確に区別して考える」から。これは良く言われていることで,何を当たり前のことをと思うかもしれないけど,実際に生活をしているとここを明確に区別して暮らすのはとても難しい。実際,この1年は明確に区別して生活できていなかったと思う。自戒を込めて書いておくことにした。手段は目的にたどりつくための1つの方法であるということを意識しておかなくてはならない。目的と手段を混同していると,その手段を実行することが目的になってしまい,最終的なゴールを見失ってしまう。ハードル走に例えて言うと,ハードルを飛び越えることは目的じゃないはずだ。ゴールにたどり着くことが目的で,ハードルを飛び越えるのはそのための手段でしかない。誤ってハードルを飛び越えることを目的にしてしまうと,ハードルを1つ飛び越えたところで喜んで,続きのレースを走らないということになる。プログラムのスキルを身につけることも一つの手段,僕がシリコンバレーへ行くことも手段の一つ,自分の目的は何なのか?それを明確にして行動しないといけない。


次に,「物事にはフェーズがあって,自分のフェーズを正確に捉えて地道に努力する」ということ。よくベンチャー企業の経営が,成長のフェーズごとに分類されたりするけど,それと一緒で人の成長にもフェーズがあり,各々のフェーズによってすべきことが異なる。自分と違うフェーズに立っている人と自分を比べて焦ってはいけない。同じ問題に取り組んでいるのに,彼(彼女)のほうが優秀な結果を出したとしても,焦ってはいけない。彼(彼女)らのほうが1つか2つ先のフェーズにいるのかもしれない。彼(彼女)らに追いつこうとする工夫は大事だけど,今の自分に必要な行動は大前提としてきちんと抑えておかないといけない。憧れのあの人やあの人,みんな自分とはいくつも先のフェーズにいるということを忘れてはいけない。先のフェーズを見て焦って,自分のペースを崩してしまうと,破綻してしまう。自分のペースを崩さず,地道に自分をマネージメントしていくことが大事だ。1つ2つ先のフェーズにいる人達を見て焦るのではなく,彼(彼女)らの成功体験・失敗体験から学ぶくらいの気持ちでいたほうが良いのかもしれない。フェーズをリアルタイムで捉えると,今のフェーズを迎えている自分と言うのは,自分ただ1人といえるかもしれない。よく努力というのは自分1人の戦いというけれど,自分のフェーズを捕らえて地道に努力すると言うのは,まさに自分1人の戦いだなと思う。


抽象的で意味分からないかもしれないけど,成長したいと願ったとき,僕はこの2つは忘れてはいけない要素だと思う。


[追記 2007/12/11 12:50]
ん〜,まだブレークスルーに至っていないな・・。でも,フェーズという概念で,自分を捕らえるとすべきこととか,焦りの気持ちが何となくスッキリした。