島田紳助の「ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する」を読んだ。

昨日,ブックオフで「ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する」を購入しました。150ページ程度の本でとても平易に書かれているので,今日1日で読めました。


内容は,主に

サイドビジネス
・商いに対する考え方・哲学(商売のHowTo本ではない)
・紳助のビジネス経験の実例


の観点について語られたものです。上に挙げた3点以外にも,全体を読み通すことで,島田紳助の楽しみや生きがい,人間性についても知ることになります。


読了後は,まずまずの満足感を得ることができました。非常に前向きな内容で,起業とかビジネスというキーワードには思わず反応してしまう僕には,学ぶべき点がいくつかあったように思います。


この本では,サイドビジネスについて,”本業があるサラリーマンが手がけるサイドビジネス”のスタンスで書かれています。紳助自身も一応本業は吉本興業に勤めるサラリーマンなわけです。しかし,普通のサラリーマンが紳助のように,ラーメン店や服屋をサイドビジネスで営めるか,と言うと常識の世界では少し敷居が高いというか,難しいように思います。


ビジネスのHowToを期待して読んだサラリーマンは,紳助の言うサイドビジネスについて知ると,「俺には無理じゃねーか。そんなことやる金も時間もねーよ」って思ってしまいそうです。また,普通のサラリーマンが思い浮かべるサイドビジネスは副収入を得ることが主目的になることが多いと思いますが,紳助の場合は儲けるためではなく,自分のアイデアや才能を試すことが目的なのです。ビジネスである以上は経営を成立させる必要があるとは言及されていますが,儲け至上主義ではないわけです。「サイドビジネスを儲けのため以外で手がけるなんて,そんな道楽俺には無理だよ!」と,またまた普通のサラリーマンの非難が聞こえてきそうです。


でも,この本を「サイドビジネス?無理無理」みたいな思考で読み終えてしまうのはもったいない。サイドビジネスを,はなから無理と決めつけて斜めに構えてしまうと,紳助が書いている心温まるビジネス哲学(サービスや顧客満足度従業員満足度などについて,その他多数)の吸収も半減してしまう気がします。


自分のアイデアと才能を創意工夫の中で試してみるというのは,スリリングで面白いことだと思います。創意工夫の中に,紳助のビジネス哲学のエッセンスを取り入れると,きっと良いビジネスができると思います。自分が手がけるビジネスで,従業員や顧客に幸せを提供できるなんて,素晴らしいじゃないですか。


ここで,サイドビジネスが決して敷居の高い行為ではないことについて言及したいと思います。


小額の出資でビジネスに参加することや,PCとプログラミングスキルと少しの工夫でできるインターネットサービスの提供であれば,普通のサラリーマンにもできると思うわけです。他にもちょっと考えれば,コストをかけずにインターネット物販とか,できそうです。


僕の友人に,自分でオーダーメイドの品物をネットで販売してかなりの収入を得ている人がいます。紳助の言う飲食店や服屋,喫茶店の営業などに比べれば,規模や収入,スリリングさが欠けるかもしれませんが,少しのアイデアがあれば,低リスクでコツコツと始められる,サイドビジネスはあると思うんです。(情報商材と銘打って,わけの分からないものを高額で販売するようなビジネスは全く認めませんが。)


まだ読んだことのない方は一度読んでみてはいかがでしょう。
さぁ,みんな,ビジネスをやってみないか;-)