ソースを読むという行為について

関西に,JavaScriptについての活動をしているKanasan.JSという団体があります。
主な活動内容としては,prototype.jsのコードリーディングや,オライリーJavaScript 第5版の読書会などをやってます。


僕自身,コードを読むことの経験は浅いのですが,Kanasan.JSprototype.jsコードリーディングに参加して思った,コードリーディングという行為についての感想を少々述べたいと思います。


昨今,コードを読んで知見を広めることの意義が良く唱えられていますよね。(読んでいた人は昔から読んでいたと思いますが。)そんな中で,スキルアップのためや,必要に迫られて,とある実装のコードを読もうとして,挫折したことのある方って結構いるんじゃないかと思います。


そんな挫折した経験のある方に,ひとつ安心してほしいことがあります。それは,ややこしいコードや,難しいコードは,エキスパートの人にとっても難しいということです。仮にさらっと意見や解釈を述べている人がいたとしても,それは他の場面で培った経験を転用しているから,理解が早いのだと思います。


Kanasan.JSの参加者には,処理系を書いたり,数種の言語に精通した人,オープンソースの活動に精力的で貢献している人など,尊敬できる方々がたくさんいます。


そういう方々でも,難しいと思うところはあるようですし,「この書き方はすばらしいね。」なんて感動することもあるようなのです。


難しいコードにぶちあたって,自信を失ってしまわないように。難しいコードは,みんなにとっても難しいものなのです。自分には読めないんだと落ち込んでしまうと,続けるモチベーションが一気に落ちてしまいますが,みんなにとっても難しいものなのだということが分かれば,頑張って何とか理解しようという気持ちになれますよね。


コードリーディングは諦めずに,根気強く取り組むものだと思います。分からないところが多すぎることは,それはそれで,言語の仕様に対する自分の理解度に気づくきっかけとなります。そんな時は,言語仕様の勉強に立ち戻って,それからもう一度チャレンジしてみれば良いのです:-)


さてさて,大した経験も力量もないのに偉そうに語ってしまいましたが,コードリーディングはやった分だけ自分のスキルにつながる有益な勉強法だと思います。

Let's read a code !!